周遊施策をゲーム体験へ変えるシナリオ型周遊基盤「ピコパス」、ベータ版を先行提供

2026年3月16日

プレスリリース

オルトスケープ株式会社(本社:沖縄県那覇市、代表取締役:鈴木裕司、以下「当社」)は、観光・イベント領域の周遊施策をゲーム体験へ変える「ピコパス」を発表し、ベータ版の先行提供を開始しました。

ピコパスは、参加者ごとの選択や進行状況に応じて体験が変化する周遊施策を設計・運用できる仕組みです。体験設計と計測設計を一体で扱う「シナリオ型周遊基盤」という考え方を中核に、ただ巡るだけではない、選択と発見のある周遊体験を構成できます。

現在は一般提供前のベータ版として、観光・イベント領域の企画・制作会社、広告代理店、自治体・DMO、観光事業者、施設運営者などを対象に、先行導入、共同企画、実証実験、協業に関するご相談を受け付けています。

背景:周遊施策は、実施できても「何が効いたか」を把握しにくい

観光地や商店街、イベント会場における周遊施策は、回遊促進、滞在時間の向上、周辺店舗への送客、地域資源の体験化など、さまざまな目的で実施されています。一方で、実際の現場では、参加者数や完走数は把握できても、「どの導線が送客につながったのか」「どの選択肢で興味が分かれたのか」「どこで離脱が起きたのか」までは十分に捉えきれないことが少なくありません。

例えば、商店街や観光地で複数の立ち寄り先を巡る企画を実施しても、分かるのはチェックポイント通過数や特典引換数にとどまりやすく、どの体験設計が参加者の行動を後押ししたのか、どの分岐が機能したのか、次回どこを改善すべきかまでは見えにくいという課題があります。

また、魅力ある体験をつくろうとするほど、分岐や条件、特典導線、現場運用は複雑になりやすく、企画、運用、効果測定が別々の仕組みに分かれがちです。その結果、施策が「実施して終わり」になりやすく、改善や継続判断に必要な材料を十分に残せないまま、面白さと計測を両立しにくい構造が生まれます。

必要なのは、体験を動かすことと計測することが分かれない基盤

こうした課題を解くには、周遊施策を単なるチェックポイントの集合ではなく、参加者ごとの進行状態を持つ体験として実行できる基盤が必要です。

あわせて、分岐や条件を含んだ体験を実行しながら、参加者がどのように進み、どこで止まったかを体験の流れに沿って記録し、改善や継続判断に使える形で整理できる必要があります。

当社はこの要件を満たす基盤として、ピコパスを開発しました。

ピコパスとは

ピコパスは、体験設計と計測設計を一体で行えるシナリオ型周遊基盤です。参加者ごとの選択や到達状況に応じて進行を変えるだけでなく、主催者や企画者が「どのような体験を届けたいか」と「施策から何を把握したいか」の両方を起点に設計できる点が特長です。

分岐、条件、導線、チェックポイント、特典導線を同じシナリオ上で扱えるため、面白さを生む体験設計そのものが、計測可能な施策設計にもなります。体験をあとから測るのではなく、測りたいことを前提に体験そのものを設計できることが、ピコパスの中核です。

また、Webベースのスマートパス上で、進行状況、達成情報、特典や入場などの権利、利用履歴を保持しながら体験を進められるため、分岐、段階解放、合流、再訪導線までを一貫して構成できます。チェックイン、入場・再入場、引換、限定コンテンツへのアクセスも、QRコード、NFC、位置情報などを使い分けながら、同じ仕組みの上で扱えます。

体験イメージ

ピコパスでは、従来の一律な周遊施策では表現しにくかった、選択と発見のある周遊体験を構成できます。

例えば、最初に複数の地点を巡った後、参加者の選択に応じて次の行き先や展開が分かれ、最後に合流して特典を受け取る街歩き型企画を設計できます。条件達成によって新たな導線を開放したり、再訪時に異なる体験を提示したりすることも可能です。

また、クエスト型、探索型、コレクション型など、案件ごとの目的や世界観に応じた体験構成にも対応します。参加者にとっては、巡ること自体がゲームを進めるような体験として機能し、主催者にとっては、その進行や選択が回遊傾向、離脱地点、分岐選択率、特典利用率などの把握にもつながります。

※体験イメージや導入構成の詳細は、ピコパス公式サイトでご確認いただけます。

主な特長

選択と発見のある周遊体験を設計できる

ピコパスでは、固定的な達成画面や単調な導線に寄せることなく、企画の世界観やブランド体験に合わせて、選択、分岐、段階解放、達成、特典接続までを設計できます。地域資源の再発見を促す街歩き施策、テーマやキャラクターに沿ったクエスト型施策、送客や再訪を狙う特典連動施策など、案件ごとに異なる体験構造を組み立てられる点が特長です。

測りたいことを前提に、体験そのものを設計できる

ピコパスでは、まず取得したいデータを定義し、そのデータが自然に生まれるようにシナリオを設計できます。回遊経路、離脱地点、分岐選択率、特典利用率など、施策の目的に応じて知りたいことを起点に、分岐、条件、導線、チェックポイントを構成できます。面白さを生むための体験設計そのものが、施策改善に使える計測設計にもなる点が特長です。

進行・特典利用・現場運用を分断せず設計できる

ピコパスでは、進行や達成の管理と、入場・引換・会員証提示などの利用導線を、同じ基盤の上で役割を分けながら設計できます。これにより、参加者の進行と特典や権利の利用が混線しにくく、複雑な企画でも現場導線を整理しやすくなります。受付、特典引換、入場確認、利用ルールへの同意なども無理なく組み込みやすく、体験の流れを止めにくい設計です。

担当者ごとに見た、ピコパスの価値

ピコパスは、観光・イベント領域の周遊施策において、成果説明、企画設計、現場運用の責任を持つ担当者に適した仕組みです。

成果責任者にとっての価値

自治体・DMO・観光協会・施設運営者・スポンサー担当者などにとっては、施策を実施して終わりにせず、回遊、離脱、分岐選択、特典利用、完走率などを整理しやすく、次回改善や継続判断に活かしやすい点が価値です。地域回遊の促進、滞在時間の向上、周辺送客、実証実験の効果確認といったテーマとも相性が良く、施策の説明責任や予算判断に必要な材料を整理しやすくなります。

企画責任者にとっての価値

企画・制作会社、広告代理店、イベント会社、自治体やDMOの企画担当者にとっては、世界観やブランド体験を設計しながら、同時にどのデータを取得し、何を比較可能にするかまで含めて提案できる点が強みです。「面白い周遊企画」で終わらせず、「実施後に改善できる企画」として組み立てやすくなるため、提案の差別化や案件ごとの再現性づくりにもつながります。

運用責任者にとっての価値

観光施設、イベント運営会社、現場責任者、受付や特典引換を担うスタッフにとっては、チェックイン、入場、再入場、特典引換、限定アクセスなどを一つの仕組みの中で扱えるため、参加者導線を分断しにくく、現場の案内や確認作業を整理しやすい点が価値です。参加者にはその場で実行できる操作だけを表示しやすく、複雑な企画でも体験の流れを止めにくくなります。

導入設計と運用設計

ピコパスは、複雑な体験を現場で無理なく運用できるよう、体験内容に応じて位置情報、静的QR、動的QR、NFCなどを使い分けられる設計です。屋外での回遊、屋内施設の受付、特典引換や権利消化など、現場条件に応じた導入に対応します。チェックインも特典利用も同じ導線で進められるため、参加者がチケットやクーポンを探し回りにくく、現場案内も増やしすぎずに済みます。

注意事項への同意、開始可否、権利管理も体験フローに組み込めるため、利用ルールと利用記録を一つの仕組みで扱いやすく、現場スタッフの負担を抑えながら運用しやすくなります。QRコードの設置方針や運用体制、役割分担といった実務面もご相談いただけます。

ベータ版の提供内容

ピコパスは現在、一般提供前のベータ版として、先行導入案件、共同企画、実証実験、協業相談を対象に、案件内容や導入形態に応じて個別にご案内しています。

導入形態は、スマートパス単体の小規模構成から、専用体験画面や特典導線を含む構成まで、運用に合わせて段階的に広げられます。

ベータ版では、スマートパス基盤、権利管理、進行データ、計測に加え、シナリオ設計や導入設計も支援します。ワンストップでの導入支援に加え、制作会社やパートナーが企画・制作を担う分業型での協業にも対応しており、データの扱いや共有方法も案件の目的や実施体制に応じて整理しながら検証を進めます。なお、複雑なシナリオ案件では、AIを活用した多案生成や設定、検証の支援フロー構築も進めています。

今後の展望

今後は、観光・イベント領域における継続的な改善を支える周遊体験基盤として、提供価値をさらに磨いてまいります。

あわせて、周遊体験の設計から再訪導線までを含め、協業先とともに育てていける基盤として展開していきます。

観光・イベント領域の企画・制作会社、広告代理店、自治体・DMO、観光事業者、施設運営者からの、先行導入、共同企画、実証実験、協業に関するご相談は、お問い合わせフォームより受け付けています。

体験イメージや導入構成の詳細は、ピコパス公式サイトをご覧ください。正式公開や事例更新の案内をご希望の方は、公式サイト内の案内登録フォームをご利用ください。


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